首鳴き鬼の島 (ミステリ・フロンティア)
作者 石崎 幸二
価格 1,785 円
出版社名 東京創元社
出版年月 2007/08
Amazonの詳細ページへ

  この著者の他の作品を検索する

著者名をクリックすると、この著者の他の作品を検索することが出来ます。

書名か表紙写真をクリックすると、 Amazon.co.jp の詳細ページに移動できます。

商品を購入する際は、移動先の Amazon.co.jp の購入ページにて、商品価格・在庫の有無や納期をよくご確認のうえ、お手続き下さい。



■読者の評価     おすすめ度平均

名探偵登場       おすすめ度
今までの,女子高生に翻弄される探偵のシリーズとは異なり,
装いも新たなホームズ・ワトソンのペアが誕生した。

大学の助手を務める影石は,かなり口が悪く主人公をののしるが,
心の優しい友人である。
東野圭吾の「ガリレオ」より偏屈で,アクの強いキャラクターだ。

鬼の伝説に見立てた連続殺人事件が,舞台となる離れ小島で起こる。

伝説自体がとても稚拙で,主人公が口にする度,
物語がしらけてしまうのは否定できないが,
最後のオチは非常に素晴らしく,上手くまとまっていた。


仕掛け・試みは良いが、それが生きていない。       おすすめ度
確かにトリックのアレは過去のミステリにはない新しいものかもしれませんが、その仕掛けが作品全体に対して生かされてないのが残念です。 それを無視しても大筋で犯人に辿り着けてしまう。 このギミックのみで、本格を書くのは無理なのでは…。


これは凄い本格推理。       おすすめ度
この作者の作品を読んできましたが、ここ5年くらい新作が出ていなかったので、この人は4作で終わりかぁ〜なんて勝手に思い込んでいましたが、東京創元社からの久しぶりの新作です。
本作では、これまでミステリの常套手段だったトリックで、近年は使いづらくなったものを逆手に取るというもので、この発想はなかったなと思いました。凄いです。
今年の「このミステリーがすごい!」のベスト10に入ることは間違いないと思います。
ミステリ好きならお勧めです! ぜひ読んでみてください!


真面目な本格       おすすめ度
ネタを割ることができないのでアレですが、とても素直な本格推理です。石崎探偵ものも自虐ネタとおたくネタの飾りをはがせばガチガチの本格でしたが、この作品では(ぴー)が可能になった時代に(ぴ−)を成立させるにはどうすればいいかを論理的に追求しています。推理小説でなければ描けないような非常に残酷な手段でそれは実現されます。また、背景となる基礎的な情報を丁寧に説明してくれる点、技術系の仕事を本業としているだけのことがあり、大変に好感が持てます。ワトソン役と探偵役の書き分けがちょっと弱いかな。その方が確かにリアルではありますが、推理小説としてはもうちょっと外連があってもいい気がする。とりあえず一点引いておくことにします。