月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)
作者 有栖川 有栖
価格 735 円
出版社名 東京創元社
出版年月 1994/07
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■読者の評価     おすすめ度平均

こだわり       おすすめ度
 僕が著者の本を読んだのはこの作品が初めてですが、本格推理に対するこだわりが感じられました。デビュー作としては良い出来ではないかと思います。


読んでてちょっと困っちゃう       おすすめ度
 有栖川有栖の作品を読むのは初めて。
 子供が小学校の高学年くらいになって、少し色気づいてきたら、薦めてみようかなぁ。でも、最近の子供では、いかがなものかと言われてしまうかなぁ?
 デビュー作だから、しょうがないのか、もともと子供向けなのでということなのか。悪くないところも、少しはあるんだけど、2冊目、3冊目を読んだときに、より深い失望に陥れられるのは御免なんだよなぁ。


設定がいい       おすすめ度
有栖川初期作品。
大学生たちが、キャンプ場で遭難。
そこで起こる数々の殺人事件。
意外な糸口から犯人が。

フェアーな犯人さがし。
爽快感あるキャラクター。

俺の好きな設定。

最近の重厚な小説(特に動機などに焦点を当てたもの)に疲れ気味ならば、
このライトな感覚は逆に新鮮。

たぶん、次(孤島パズル)も読みたくなりますよ。


クローズドサークル       おすすめ度
面白かったです。設定は少し無理があると思いますがそれでも良いです。アリスや江神さんのキャラ設定がこの後の3作とは微妙に違う気がするのもまた味だと思います(私は双頭から読み始めました)。アリスの恋愛事情も楽しめました。


非マニアックな方に       おすすめ度
学生アリスシリーズの第一作であるとともに、著者のデビュー長編であるが、特徴のある面白さがある。
アリスを始め、推理小説研究会の面々も事件に巻き込まれるが、いちいち推理小説的ウンチクが添えられるのは、大変興味深い。

著者の、学生アリスシリーズ第四作「女王国の城」の中で述べられているが、マニアックな本格ミステリーファンは、日本には二万人しかいないらしい。
つまり、日本では、本格ミステリーを書いても、最大で二万部しか売れず、ベストセラーには成りえないという。

この二万人という数字の出所は不明だが、著者は相当なミステリーファンであり、本作品はその延長線上で書かれたという印象を受ける。
物語の展開中、いくつものヒント、読者を惑わせる新事実が提示され、最後の最後に総括されるが、真犯人の推理は、かなり難しい。

二万人のファンにとっては、少々物足りないかも知れない。
しかし、非マニアックなレベルのファンにとっては、十分に楽しめる作品だ。