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■読者の評価
おすすめ度平均
次に期待する おすすめ度
気軽に読めるミステリ。まずなによりいいのは、人が殺されない。同級生のポシェットが盗まれた理由は?シンクを濡らさず(洗いものをせず)ホットココアを3杯作る方法は?テスト中にロッカーから栄養ドリンクのビンが落ちて割れたのはなぜか?などなど、「事件」とはいえないようなちょっとした謎、でも少し頭をひねらないと簡単には答えが出ないようなできごとを小鳩くんと小山内さんが解いていきます。とはいっても、二人は積極的に事件にかかわりたいのではなく、むしろ目立つようなことは避け、徹底的に「小市民」をめざそうと心にに強く誓っているのです。二人の過去は、ここではあまり語られてはいませんが、過去を忘れ、自分を変えたいという思いからあえて目立たないようにしているようです。
中学生から高校生にかけてというのは、非常にビミョーな時期ですね。”ほんとの自分”なんてものを見つけようとしてみたり。人間関係をどうやって作っていくか、クラスの中でどういったポジションを取ったらいいか。大人になってから考えるとたいしたことでもないことで悩んでいたりするものです。そういった青春小説の一面もあり、それが全体的にさわやかで軽い、読みやすい雰囲気を作っていますね。
連作短編というだけあってひとつひとつの章にはきちんとオチがありながら、いちごタルトに関わる事件が全体を貫いている。短編と長編のいいとこ取りのようなうまい構成になっています。最初はこの”小市民”ぶりがいささか鼻についたというかどうしてそんなに集団に埋没したいのかが分からなかったので、少しストーリーが回りくどいような気がしたのですが、最後まで読んでその理由が少しずつ見えてくると、話のおもしろさもまた変わってきました。
次回作では、また少し違った展開があるようなので、ぜひそちらも読んでみたいと思います。
中学生から高校生にかけてというのは、非常にビミョーな時期ですね。”ほんとの自分”なんてものを見つけようとしてみたり。人間関係をどうやって作っていくか、クラスの中でどういったポジションを取ったらいいか。大人になってから考えるとたいしたことでもないことで悩んでいたりするものです。そういった青春小説の一面もあり、それが全体的にさわやかで軽い、読みやすい雰囲気を作っていますね。
連作短編というだけあってひとつひとつの章にはきちんとオチがありながら、いちごタルトに関わる事件が全体を貫いている。短編と長編のいいとこ取りのようなうまい構成になっています。最初はこの”小市民”ぶりがいささか鼻についたというかどうしてそんなに集団に埋没したいのかが分からなかったので、少しストーリーが回りくどいような気がしたのですが、最後まで読んでその理由が少しずつ見えてくると、話のおもしろさもまた変わってきました。
次回作では、また少し違った展開があるようなので、ぜひそちらも読んでみたいと思います。
タイトルに惹かれた〜 おすすめ度
ジャケ買いならぬタイトル買い。これが当たりでした。語り口はライトノベル風なのだけど、推理は本格的。殺人事件は起きませんが、日常の些細なナゾを説き明かすミステリーなので、他の推理小説にあるような浮世離れ感がなく、すんなり読めます。この種の作品はとくにキャラ設定が重要だと思いますが、これもうまい。高校生の男女なのに恋愛関係ではないのです。現代の人間関係ならこれもありかな〜とニヤリ☆ホームズ役の主人公の男子の、ナゾ解きをする心理も笑えます。からまった毛糸玉を見ると、誰がからませたのか、どうやってからまったのか調べずにはいられないのに、ある目標を目指しているために、調べてはいけないと自制し煩悶するのです。そのあたりのアンビバレンツが、ちょっとせつなさも感じさせる、良質な青春ミステリーであります。
スイーツ探訪ミステリ、ではありません おすすめ度
『春期限定いちごタルト事件』です。
主役は小市民を目指す高校一年生の男女。
高校生活の中で遭遇する日常的謎を解決しながら進む連作短編です。
最終的にはいちごタルト事件と称すべき、それなりに大きな事件を解決することになります。
米澤作品の魅力として、謎解きの面白さと青春の爽やかさが、読みやすい文章と等身大の親しみ易い人物を通して描かれ、事件にしても、人死にがあるような血生臭いのではなく、日常の中で誰でも経験しそうなもの、という身近さがあります。
恋愛要素が全くといっていいくらい登場しないのが青春ものとして物足りなさを感じないではありません。また、あくまでも続編が出る第一巻というスタンスなので、人物の掘り下げもあえてぼかしてヒキにしている部分もあるのですが。
面白いです。
主人公は、やはり推理をしなければならない定めなんですねぇ。
巻末の解説は、もう少し頑張りましょう、といった感じでしょうか。
やっぱりスイーツ探訪ミステリ、と言った方がいいかもしれない……
主役は小市民を目指す高校一年生の男女。
高校生活の中で遭遇する日常的謎を解決しながら進む連作短編です。
最終的にはいちごタルト事件と称すべき、それなりに大きな事件を解決することになります。
米澤作品の魅力として、謎解きの面白さと青春の爽やかさが、読みやすい文章と等身大の親しみ易い人物を通して描かれ、事件にしても、人死にがあるような血生臭いのではなく、日常の中で誰でも経験しそうなもの、という身近さがあります。
恋愛要素が全くといっていいくらい登場しないのが青春ものとして物足りなさを感じないではありません。また、あくまでも続編が出る第一巻というスタンスなので、人物の掘り下げもあえてぼかしてヒキにしている部分もあるのですが。
面白いです。
主人公は、やはり推理をしなければならない定めなんですねぇ。
巻末の解説は、もう少し頑張りましょう、といった感じでしょうか。
やっぱりスイーツ探訪ミステリ、と言った方がいいかもしれない……
いまひとつぴりっとこない おすすめ度
うーん、期待しすぎたのかなんなのか。
とりたてて面白くもなく・・・。
殺人のおきないミステリーというと、ミス・マープルみたいなものを連想しましたが、
(もちろん同じタイプでもなんでもないですが)クリスティとは違い、
謎そのものが興味を惹かれなかったのでそれを解く過程自体を楽しめませんでした。
小市民的謎自体が、小市民的ゆえにつまらないものでしかなく、
(比べてもしかたないですが、クリスティは謎自体が面白かったので)
それを理屈っぽくひもといていく高校生に好感も愛着も持てませんでした。
キャラ設定的にもなんだかよくわからない性格で、
以前は頭の切れる目立つタイプだったが、高校デビューで小市民をめざした・・・と
あったのに、その以前の性格描写をちゃんと書いてなかったので、
ただの地味な暗いキャラでしかないです。
今と昔の落差をくっきり書いてくれたら面白かったかも。
あらすじを読む限りでは面白そうだっただけに残念。
とりたてて面白くもなく・・・。
殺人のおきないミステリーというと、ミス・マープルみたいなものを連想しましたが、
(もちろん同じタイプでもなんでもないですが)クリスティとは違い、
謎そのものが興味を惹かれなかったのでそれを解く過程自体を楽しめませんでした。
小市民的謎自体が、小市民的ゆえにつまらないものでしかなく、
(比べてもしかたないですが、クリスティは謎自体が面白かったので)
それを理屈っぽくひもといていく高校生に好感も愛着も持てませんでした。
キャラ設定的にもなんだかよくわからない性格で、
以前は頭の切れる目立つタイプだったが、高校デビューで小市民をめざした・・・と
あったのに、その以前の性格描写をちゃんと書いてなかったので、
ただの地味な暗いキャラでしかないです。
今と昔の落差をくっきり書いてくれたら面白かったかも。
あらすじを読む限りでは面白そうだっただけに残念。
日常の謎 おすすめ度
殺人の起きない、所謂日常の謎の作品です。
読み始めた頃は殺人のないミステリなんて面白いのか? と半信半疑でしたが、軽い文体なのでスラスラと読了した後、納得している自分に気が付きました。
誰かが死ぬと言う内容よりも、よっぽど親近感の湧く設定でした。
小市民を目指す二人の互恵関係という微妙な間柄が素晴らしく素敵な作品です。
すらすらと読めるのでミステリをあまり読まない人や、小中学生にもお勧めできる作品だと思います。
読み始めた頃は殺人のないミステリなんて面白いのか? と半信半疑でしたが、軽い文体なのでスラスラと読了した後、納得している自分に気が付きました。
誰かが死ぬと言う内容よりも、よっぽど親近感の湧く設定でした。
小市民を目指す二人の互恵関係という微妙な間柄が素晴らしく素敵な作品です。
すらすらと読めるのでミステリをあまり読まない人や、小中学生にもお勧めできる作品だと思います。

