チョコレートコスモス
作者 恩田 陸
価格 1,680 円
出版社名 毎日新聞社
出版年月 2006/03/15
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■読者の評価     おすすめ度平均

引き込まれました       おすすめ度
あらすじを最初見たとき、自分がまったく
興味がない世界を舞台にしていたので、
読めるかなあと思ったけど、杞憂に終わりました。
自分の触れたことの無い世界で生きる人々の気持ち
は、やっぱり分かりづらかったけど、話に引き込まれて、
最後までページを繰る手が止まりませんでした。


飛鳥の可能性       おすすめ度
飛鳥の可能性が追究される作品なのだろう。
もう少し飛鳥が描き切れていたらと思う場面もある。なぜあれだけ演劇にのめり込んでいったのかの部分が弱いのかもしれない。
それでも、演劇というモノがこれほど細かく描かれる小説も少ないだろう。
やはり恩田さんは天才なのだ。


続きが読みたい       おすすめ度
 大変面白く読みました。この本が面白く読めたのは、私が演劇に興味を持っていたことと、「ガラスの仮面」を読んだことがなかったからのようですね(苦笑)。星5つにしましたが、ガラスの仮面に酷似しているのならマイナス5つでしょうか。 
 演出家の出す難題に主人公がどう答えていくのか。作者の解答で満足できる人もいればできない人もいるでしょう。そこが本書の評価の分かれ目になると思います。私は満足できました。それこそ夢中で読みました。このあと、著者の他の作品も読みましたが、それらは、最後の謎解きが不十分で、楽しめませんでした。著者の作品は、総じて読者をドキドキさせながらクライマックスに持っていく牽引力はあると思うのですが、謎解きがもうひとつで楽しみにしていた分、落胆も大きいかと思います。しかし、恩田作品を軽んじている方!この作品は秀逸です。評価が一変すること請け合いです。ぜひ読んでください。私としてはこの続きが読みたいぐらいです。オーディションで物語は終わっていますが、主人公たちの本番はこれからです。書く気になれば、稽古やリハーサル、本番でのライバル対決でもう1冊書けるのでは。でも、それこそ「ガラスの仮面」になってしまうのか(笑)。


面白いです       おすすめ度
演技の天才にして、超情熱的なマヤちゃん(ガラスの仮面)から、
「情熱」を丸ごとすぽっと抜き取ったようなキャラがヒロイン。

天性のカンと洞察力でオーディションを次々勝ち抜いていくが、
本人にはまるで欲がなく、いつあっさり「やめた」というかわからない。

対して、姫川亜弓役(笑)ともいえるライバル、響子は宝塚出身の母と
歌舞伎役者の父をもつ演劇界のサラブレッド。ふたりが主演する、
女ふたりの芝居とは……? 

「ガラスの仮面」を夢中になって読んだ人には、かえって楽しめる内容かもしれません。プロットはかなり似ていますが、オーディションの課題は漫画よりかなり複雑にしてありますし、ヒロインがコンテンポラリーダンサーのような素質を持っているのも、ガラスの仮面よりは今風で、サブカルチャーが好きな恩田さんらしいです。

ただ、すでに指摘されているようですが、形容詞や修飾語の言い換え・多用は、こういう派手な演劇ものには、かえってうるさいですね……。


惹かれるものあるが・・・       おすすめ度
この作品を読んでいて、「ガラスの仮面」を思い出したのは私だけでしょうか?
全体的に無難にまとまっていましたが、この作品に限らず、最近の恩田作品には読者を引き込む力が足りないのではないか・・・というのが率直な感想です。「夜のピクニック」から恩田作品を読み始めた人にはあまりお薦めできない・・・かな。