神の血脈
作者 伊藤 致雄
価格 1,680 円
出版社名 角川春樹事務所
出版年月 2005/12
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    第6回 小松左京賞   受賞
時は幕末。開国を求めて黒船で日本にやってきたペリーは、不思議な能力をもった男・乾風之助に迎えられるのだが…歴史を動かしてきた乾一族。五千年前に異星人から与えられた能力とは何なのか。壮大なスケールで描く、伝奇SF小説。

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■読者の評価     おすすめ度平均

ソフトランディング       おすすめ度
280年封鎖してきた日本を開国するという有史上屈指の大変革を
現代風にいえばソフトランディングさせたい、というのが主人公の
目的といえば、いえましょうか。昨今のSFに多い、重ったさや過激
さを避けた淡々とした物語でしたが、どこかほっとするところのある
筋運びで、著者の年齢によるものかもしれません。敢えてジャンルを
作れば歴史ホームドラマかもしれません。ペリーの船に乗り込むという
のに、「これまでどこにも連れて行ってやってないので」と妻も一緒に
連れて行きたいなどと異星人にいう箇所は、まさに「神」の血脈の者
としての面目躍如というところです。


一気に読みきれるが・・・       おすすめ度
冒頭の異星からの訪問者から興味をひかれて、一気に読めます。
乾一族のことや、勝麟太郎との出会いなど、とても面白いと思います。
ただ、ペリーとの出会いあたりから、歴史にあまり詳しくない者にとっては、
乾一族が開国という歴史で、何か大切な役割を果たしたのかどうか、
分からないまま、終盤を迎えたように思えます。
SFとして読むならいいのかなと思いますが、現実の歴史を踏まえると
もう少し踏み込んで欲しかったなと思いました。
歴史に詳しい人なら、上手くつなげるのかも知れませんが、
不案内な自分には、一寸残念でした。