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■読者の評価
おすすめ度平均
是非読むべき一冊 おすすめ度
僕が伊藤比呂美を好きな理由のひとつはまず、常に自分自身、もしくはその周囲、それらから感じたことなどをテーマとしていることだ。それは“彼女の感じたこと”なのであるが、同時に“僕が感じたこと”でもある。そのようなエッセイ的要素を持ちつつも、僕は彼女のエッセイよりも詩に強く惹かれる。それは単純に、彼女が小説家でもなく(エッセイ集は出しているが)エッセイストでもなく、詩人であるからなのだろうと僕は思う。
(この詩に句点はひとつも無い、)読点の位置、改行、括弧、反復描写、全てが無駄無くこれ以上無いと言うくらいに効果的に利用されている。
装丁も素晴らしく、中身も素晴らしい文句なしの一冊。
(この詩に句点はひとつも無い、)読点の位置、改行、括弧、反復描写、全てが無駄無くこれ以上無いと言うくらいに効果的に利用されている。
装丁も素晴らしく、中身も素晴らしい文句なしの一冊。
伊藤比呂美ワールドの集大成 おすすめ度
先日、鈴木志郎康さんのフィルム作品「比呂美 毛を抜く話」を観た。1981年の作品で、まだ若手として売り出し中だった伊藤比呂美さんが、毛を抜くことや肌や産毛への偏愛、物語で人が殺されたり切腹したりするシーンの記述を読むと興奮するといった話をする。
この詩集はそうした伊藤比呂美ワールドの集大成とも言える。その一方、彼女なりの偏執的な部分は角が取れて、以前の詩集ほどの攻撃性、読む側にとってのショックは感じられないし、外国暮らしとの行き来から生じる葛藤も物語の中に溶けてしまっている印象だ。ベテランの領域に入ったということか。
この詩集はそうした伊藤比呂美ワールドの集大成とも言える。その一方、彼女なりの偏執的な部分は角が取れて、以前の詩集ほどの攻撃性、読む側にとってのショックは感じられないし、外国暮らしとの行き来から生じる葛藤も物語の中に溶けてしまっている印象だ。ベテランの領域に入ったということか。

