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■読者の評価
おすすめ度平均
長編でもリズムが良いので◎ おすすめ度
上下二段に構成された本書は、長編ではあるけれどもリズムがよく、また迫力もあるので読み進めて行くことに苦労はしなかった。長編にありがちな、くどいストーリー展開や、登場人物のくどい言い回しや回り道が無く、扱っているテーマのわりにすっきりとした後読感でした。性的な表現や暴力的な表現がが登場する場面が幾度となくありますが、その表現も濃厚には描かれず、あくまで表層をすくったような表現でまとめていることも、その原因の一つかもしれません。性や暴力といった現代小説にありがちなテーマもこれほどの表現の仕方であれば、人間の根本的な性質を描いた文学作品として問題はないのかなとも思います。
また、戸梶氏は心理学方面のご出身であるらしく、その片鱗が随所でうかがえました。いわゆる専門用語が目に付きましたが、深い意味はわからずとも理解できるような表現であったので、心理学方面への造詣が深くなくても難なく読める程度であったと思います。
登場人物のそれぞれの描写が少なく、前半にリズムに任せて複数の人物が矢継ぎ早に登場してくるため、読者としては「主人公は誰なんだ?」と言いたくなりましたが、それも新しい小説のスタイルとして成立するのかもしれません。
私個人としては、欲を言えばもう少し心理的な描写や、一人の人物に中心的な描き方をしてほしかった。しかし、全体的な印象としては好印象でした。
また、戸梶氏は心理学方面のご出身であるらしく、その片鱗が随所でうかがえました。いわゆる専門用語が目に付きましたが、深い意味はわからずとも理解できるような表現であったので、心理学方面への造詣が深くなくても難なく読める程度であったと思います。
登場人物のそれぞれの描写が少なく、前半にリズムに任せて複数の人物が矢継ぎ早に登場してくるため、読者としては「主人公は誰なんだ?」と言いたくなりましたが、それも新しい小説のスタイルとして成立するのかもしれません。
私個人としては、欲を言えばもう少し心理的な描写や、一人の人物に中心的な描き方をしてほしかった。しかし、全体的な印象としては好印象でした。
それをいっちゃあ おすすめ度
この人、売れているようですね。
ただ、個人的にこの人の書くものは、品がなくて嫌いです。
ただ、個人的にこの人の書くものは、品がなくて嫌いです。
「自分さえよければいい」という風潮が若者に蔓延し、電車の中でメークをしたり電話でしゃべったり、という情景が日常化していますが、まさにこの人は「面白ければすべてよし」という感じなのでしょうか?
たしかにプロットなどはよくできています。さまざまな人間模様が最後に交錯する一瞬の火花は見事です。しかし、この人の「物語」に触れて、私の中に残るのは不快感だけです。
「パルプフィクション」的なものを求める向きにはオススメですが、くれぐれもご注意を。読後感はジャイアントスイングで投げられっぱなし、って感じですから。
これぞエンターテイメント おすすめ度
型にはまらない表現力とスピード感、個性あふれる登場人物達。初めから終わりまで、まったく飽きることなく読めました。後半部はちょっと展開が早すぎて残念なところもありますが、それも内容が面白いがゆえの事で、「もっと読みたい」という欲求がそう思わせるのだと思います。文学としてどうか? 文章力はどうか? なんていうのはほんとに愚問だと思わせる一冊です。いやー、面白かった。
ノン・ストップの痛快活劇 おすすめ度
くだらん会社を飛び出した青柳敏郎は、ダメ人生から脱却したくて、ふと手にした公募ガイドで見つけた「町おこしアイデア募集」に応募する。何の名所も取り柄もない田舎町・坂巻町町長の藤咲が、町民の悲願・町おこしを一般公募から選ぶことにしたのだ。一方、怪しい自己啓発団体「真道学院」も教祖生誕の地である坂巻町を、あるプロジェクトのターゲットとしていて…。
絡み合っていく人物配置が巧み、スピード展開と濃いキャラクターで魅せるストーリーである。小ずるい悪党を描かせると天下一品の著者であるが、愛すべき善良なオヤジを描かせてもイケている。
絡み合っていく人物配置が巧み、スピード展開と濃いキャラクターで魅せるストーリーである。小ずるい悪党を描かせると天下一品の著者であるが、愛すべき善良なオヤジを描かせてもイケている。
パワー溢れる戸梶圭太のデビュー作! おすすめ度
戸梶圭太のデビュー作の本書ですが、とにかく最初から最後まで戸梶ワールド満載の目が離せない迫力とスピード感がありました。毎日契約の取れない罪悪感から営業の仕事を辞めた青柳は、偶然手にした雑誌の中の町おこしアイディア募集を見て、お化け屋敷のテーマパークを突如思いつき、その日のうちに辞めた会社の契約書の裏に原案を書き、応募すると採用されることに。一方その町おこしをする長野県の坂巻町ではテーマパークの反対運動が起きており、反対運動を起こしている反対派は謎のカルト集団でもあったが、カルト集団は教祖の実家だった坂巻町に道場の建設を目論んでいた。それぞれの思惑が複雑に絡む中、投票日当日となるがカルト集団による不正操作、そのカルト教団に対して一歩もひかない町長!ら!賛成派、そして投票後に不正操作が発覚し、役場では大混乱が起きた……。
カルトによる洗脳と暴力、そして殺人。方や坂巻町に住む人々の思惑と、それぞれの闘いがテンポ良く描かれ、読んでいても次の展開が気になる内容でもありました。そして飽きさせない場面も随所に盛り込まれており、実に存在感のある作品に仕上がっており、パワーある作品で、お勧めです。
カルトによる洗脳と暴力、そして殺人。方や坂巻町に住む人々の思惑と、それぞれの闘いがテンポ良く描かれ、読んでいても次の展開が気になる内容でもありました。そして飽きさせない場面も随所に盛り込まれており、実に存在感のある作品に仕上がっており、パワーある作品で、お勧めです。

