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■読者の評価
おすすめ度平均
どこをどう楽しんでいいのかわからない… おすすめ度
様々な人物が主人公となって自分の体験を繰り返し語るショートストーリーを集めて長編にした感じ。一番ファンタジーっぽい話が「村上春樹が書くファンタジーもどき」もどきみたいな感じで、いまいち。あとは、自分の母親が若返る話。時代小説っぽい話。「庭」に関する評論など。
僕は時代・歴史小説の何が面白いか理解できない人間だし、短歌などに関わる話も出てくるが、短歌なんかに興味ありません。てゆうか、読み飛ばしました。なんだか騙された気分。
僕は時代・歴史小説の何が面白いか理解できない人間だし、短歌などに関わる話も出てくるが、短歌なんかに興味ありません。てゆうか、読み飛ばしました。なんだか騙された気分。
解説、説明なんていらない。 おすすめ度
複数の短篇が絶妙に絡み合い、一つの「何か」を浮かび
上がらせる壮大で美しい物語。
並みの作家なら逃げてしまうようなところに挑戦し、見事に
着地の決まった貴重な一冊です。
読み終えて、感動に打ち震えました。
上がらせる壮大で美しい物語。
並みの作家なら逃げてしまうようなところに挑戦し、見事に
着地の決まった貴重な一冊です。
読み終えて、感動に打ち震えました。
ショートストーリーの迷宮 おすすめ度
ショートストーリーズという副題にみせられて眼を通してみたのだが、やられました。確と書かれたわけではないのですが、話の一つ一つが奇妙な係わり合いを見せてつながっていきます。
語り口が、女性や、男性、娘、時代小説風といろいろ組み込まれているのですが、どれもすっきりしていて、いい水でも飲むみたいに自然に体に入りました。
ただ、自分が最初にファンタジーってことに気付かずに読み始めたのが悪いのですが、いくつか宙ぶらりんのまま終わってしまったような気がします。
語り口が、女性や、男性、娘、時代小説風といろいろ組み込まれているのですが、どれもすっきりしていて、いい水でも飲むみたいに自然に体に入りました。
ただ、自分が最初にファンタジーってことに気付かずに読み始めたのが悪いのですが、いくつか宙ぶらりんのまま終わってしまったような気がします。
読み手も手練れでないと・・・ おすすめ度
売れるタイプの小説ではありません。著者は翻訳家としてのキャリアも十分ある人で、最近のポット出の若者の「受賞作」や泣きどころみえみえのベストセラーにうんざりしている、通好みの小説愛好家にはおすすめ。
一見、単調な分、深い。結末は、うまくまとめてしまった感は否めませんが、
読み進めるあいだは、久しく味わっていなかった読書の興奮と幸福を味わうことができました。
この本を楽しめる能力のある読書家が増えることを祈ります。
なんで「物語」には「結末」がなくてはならないのだろう? おすすめ度
英国式の庭園を偏愛する作家リコの一人語りから開幕した物語は、院生時代、教授と深い関係になって英国に留学したりするリコの回想、パーティでであった近世日本文学研究者のアメリカ人・スマイスとの関係、スマイスの研究対象でもある幕末期の文人、御杖がスマイスの祖父の手紙の中に書いた暗号じみた文章の謎、儀仗の小説「辻斬り」の抜粋か粗筋らしい文章、どうやらリコの祖父でもあるらしい、旧陸軍脱走兵が体験する奇妙な死語の世界の放浪記、リコの回想なのか創作なのか、「何年も前に家を出て、帰還してきた母が若返っていく」という物語、などが断章として配置され、展開していく。ページの最初から読み進めていくと、分岐していく複数の物語を平行して追いかけていく形になる。そして、一旦分岐したそれぞれのエピソードは、必ずしも合流はせず、それぞれに分岐したまま、それぞれそれなりの「結末」を迎える。
一見無秩序で「ゆるい繋がり」しかもたないように思わるそれぞれのエピソード群も、端正で揺るぎのない文章もあってか共通した印象を受けたわけで、なんでそう思ったのか読後しばらく頭の隅に引っかかっていたわけですが、「時間」と「空間」、というキーワードを思いついた途端、個人的に、なんとなく腑に落ちました。公的でも私的でもない「庭」という「空間」を散策することを好むリコ、おおよそ「無限大」といっていい、人工的な死後の世界をさまよう脱走兵、現代のエピソードとリコの過去の回想、それに近世の文人の事跡や小説が等分に比重を置いて語られる構成、なにより、「どんどん若返っていく母」という、「時間を遡る」設定などを考慮すると、やはり、「時間」や「空間」的な制約を緩め、読者に横断的に視点を与えようとしている著者の意図を感じないわけにはいかないわけで、それはちょうと、庭園を散策する際、時間帯が異なれば、光線の加減が違って、同じ庭でも別の顔を見せるような感じで、そういう意味では、本書自体が、それなりに複雑な隘路を縦横に走らせた「庭園」で「読者」という散策者を待っている、ということもいえるかと。
一見無秩序で「ゆるい繋がり」しかもたないように思わるそれぞれのエピソード群も、端正で揺るぎのない文章もあってか共通した印象を受けたわけで、なんでそう思ったのか読後しばらく頭の隅に引っかかっていたわけですが、「時間」と「空間」、というキーワードを思いついた途端、個人的に、なんとなく腑に落ちました。公的でも私的でもない「庭」という「空間」を散策することを好むリコ、おおよそ「無限大」といっていい、人工的な死後の世界をさまよう脱走兵、現代のエピソードとリコの過去の回想、それに近世の文人の事跡や小説が等分に比重を置いて語られる構成、なにより、「どんどん若返っていく母」という、「時間を遡る」設定などを考慮すると、やはり、「時間」や「空間」的な制約を緩め、読者に横断的に視点を与えようとしている著者の意図を感じないわけにはいかないわけで、それはちょうと、庭園を散策する際、時間帯が異なれば、光線の加減が違って、同じ庭でも別の顔を見せるような感じで、そういう意味では、本書自体が、それなりに複雑な隘路を縦横に走らせた「庭園」で「読者」という散策者を待っている、ということもいえるかと。

