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■読者の評価
おすすめ度平均
最高のパートナーがいれば… おすすめ度
アルツハイマー患者の会社での過ごし方、家族との接し方、趣味に対する思いなどの心情が細かく表現されていて、小説とは思えないほどリアルだった。アルツハイマーと診断されてからも娘の結婚式が終わるまでは会社人でいたいという思いから、必死にメモをとって仕事に打ち込む姿は笑えるものではなく、同情してしまうくらい悲しかった。また、彼の妻に対する想い、そして妻の彼に対する想いにはとても感動させられた。彼は妻がアルツハイマーの自分を抱えて不幸になるぐらいなら離婚することを考えたり、自分が亡くなったときのために妻に少しでもお金を残したりと本当に妻のことを想っていた。一方妻は彼の病気が進行しないよう食事や生活に気を使ったり、彼がどうなっても一生面倒を見続ける覚悟を見せたりと、彼のことを想い続けていた。たとえどちらかが病気になってもお互いを大事に想い支えあっていける最高のパートナーを見つけられたら病気になっても不幸ではないと思う。
「健やかなる時も病めるときも・・・」 おすすめ度
若年性アルツハイマー病に冒された主人公が,奥さんと奮闘しながらも自らの「死」に向かっていく過程を描いた作品。ここで言う「死」とは,心臓死でも脳死でもない,精神の死。ぷつり,ぷつりと音を立てて記憶の糸が切られる過程が,主人公の文章や行動に現れます。
主人公が日記を書くという展開は「アルジャーノンに花束を」にも通じるんだけど,あれほど急速に知的レベルが上下する訳ではないだけに,かえって現実味が伝わってきます。そして「死」を迎えるラストシーンがもう,悲しい限り。
自我が崩壊していく夫(妻)を見て,妻(夫)はこのように寄り添えるのか。「健やかなる時も病めるときも・・・」とはこういう事も含むのかと思うと,その誓いの言葉の重さを感じずにはいられないのです。
主人公が日記を書くという展開は「アルジャーノンに花束を」にも通じるんだけど,あれほど急速に知的レベルが上下する訳ではないだけに,かえって現実味が伝わってきます。そして「死」を迎えるラストシーンがもう,悲しい限り。
自我が崩壊していく夫(妻)を見て,妻(夫)はこのように寄り添えるのか。「健やかなる時も病めるときも・・・」とはこういう事も含むのかと思うと,その誓いの言葉の重さを感じずにはいられないのです。
記憶の大事さを感じる おすすめ度
記憶がなくなるってこういうことか
と改めて恐ろしくなった。
私自信うつ病しながら仕事してたとき、
さっきやってたことが5分後にはなくなってた。
とにかく、やってることをめもってて、
ノートが1冊なくなった。
書いて、書いて、書いても、
仕事はすべてやりこなせなかった。
みなさんに迷惑かけた。なので、現在は休職中。
主人公は私のように、休んでも記憶はもどらない。
読んでいて、すごく切なくなった。
もし、夫がこんな状態になって、
主人公の妻のように、できるだろうか。
記憶ってとても大事。
今あるちっぽけなことも、すべて大事なもの。
そんな気持ちになった。
と改めて恐ろしくなった。
私自信うつ病しながら仕事してたとき、
さっきやってたことが5分後にはなくなってた。
とにかく、やってることをめもってて、
ノートが1冊なくなった。
書いて、書いて、書いても、
仕事はすべてやりこなせなかった。
みなさんに迷惑かけた。なので、現在は休職中。
主人公は私のように、休んでも記憶はもどらない。
読んでいて、すごく切なくなった。
もし、夫がこんな状態になって、
主人公の妻のように、できるだろうか。
記憶ってとても大事。
今あるちっぽけなことも、すべて大事なもの。
そんな気持ちになった。
50歳の働きざかりを襲う悲しい病気。 おすすめ度
でも、少しずつ消えていく記憶を萩原浩さんは優しく書いているのだと思いました。そして、早くこの病気の原因と治療法が解明されれば、いいなと思いました。今まで現役で頑張っていた人が突然こんな形で解雇というのも悲しい。定年まで、たいした事はできなくても、元気で働きあげて、みんなに惜しまれながら退職して、老後は、大好きな人と少しずつ体力の衰えやしみやしわの数を数えながら、静かに生きられたら、それだけで幸せな人生なのだろうなとこの本を読んで少しだけ優しい人間になれる様な気がしました。
ある意味読者にとって、怖い話であるかもしれない おすすめ度
日常生活とはかけ離れていない舞台設定のなかで、若年性アルツハイマーという誰におきるか分からない不治の病に徐々に蝕まれていく主人公の恐怖と、会社内での冷遇、妻の気遣いがリンクして感情移入せざるを得ない筆力でせまってくる。
実際の病が、どの程度の日数と共に重くなるのか私は知らないが、読んでいて人の名前や地名、漢字、約束した事などを忘れていく主人公を、とても他人事とは思えなくなった。
途中クライアントの名前が思い出せない場面で、私も同様に前頁をめくらねばならなかったからだ。
介護で本当に大変な思いを本人も周囲もがする時からが、病の本番なのだが、小説としてはその手前で切った本書の書き方でよかったと思う。
実際の病が、どの程度の日数と共に重くなるのか私は知らないが、読んでいて人の名前や地名、漢字、約束した事などを忘れていく主人公を、とても他人事とは思えなくなった。
途中クライアントの名前が思い出せない場面で、私も同様に前頁をめくらねばならなかったからだ。
介護で本当に大変な思いを本人も周囲もがする時からが、病の本番なのだが、小説としてはその手前で切った本書の書き方でよかったと思う。

