神様ゲーム (ミステリーランド)
作者 麻耶 雄嵩
価格 2,100 円
出版社名 講談社
出版年月 2005/07/07
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小学四年生の芳雄の住む神降市で、連続して残酷で意味ありげな猫殺害事件が発生。芳雄は同級生と結成した探偵団で犯人捜しをはじめることにした。そんな時、転校してきたばかりのクラスメイト鈴木君に、「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ。」と明かされる。大嘘つき?それとも何かのゲーム?数日後、芳雄たちは探偵団の本部として使っていた古い屋敷で死体を発見する。猫殺し犯がついに殺人を?芳雄は「神様」に真実を教えてほしいと頼むのだが…。

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■読者の評価     おすすめ度平均

子供をみくびるなかれ       おすすめ度
この内容は子供にはちょっと・・などと言われている本作だが、私は小学生でも十分に楽しめる内容だと思う。私は80年代の最後の生まれだが、子供は挿し絵入りのホームズを読みましょうみたいな従来の子供像は、もはや現実と大きくかけ離れている。例えば小学生がジョイスを読んでいても別に何の不思議もない。彼らは容易にパソコンを操るし理解出来ない部分はインターネットで調べるものだ。
ジュブナイルであることを最大限利用して(悪用して?)この不思議な設定を活かした作者のアイデアには脱帽した。


子供向けでなければ・・・       おすすめ度
自分の価値観が確立してから読む本なので大人向けの本として
発行されたのなら☆4つでした。
子供が自発的に大人の本としての「これ」に行き当たるなら良い
のですが、大人が率先して子供に与える本ではないですね。
神様感も、メインの事件以外の(むしろこっちの方が)残酷な事
件の扱い方も諸行無常でよいのですが、「どんでん返し」の謎解
きは「できるんやろな〜」と、疑っています。
不精な私に、誰か、模範回答をください。


分かりやすいのに、全然分からない       おすすめ度
子供向けなのに、子供が読むとトラウマになるという噂を聞いて読んでみました。
麻耶雄嵩にして分かりやすい文章だったので、確かに文体としては子供向け(個人的にはこれぐらいでいい)
展開はファンタジカル。
けれどそのファンタジー具合に嫌味がなく進行されていくのには脱帽。
最後のどんでん返しには賛否両論あると思いますが、そのどんでん返しを理解さえ出来ればとても楽しく読めると思います。
今回のにはちゃんと理解が及ぶように書いてあるし、子供向け文章なので多少の読み返しは苦になりません。

子供にとってトラウマになるのはどんでん返しの内容と、事件の結果の描写だと思います。
捻くれた大人には楽しいのではないかと。


驚異の崩壊       おすすめ度
ミステリーランドでもっとも救いのない話。
小学生の男の子に読んでもらうとなかなか興味深い感想を言っていました。極めて緻密に謎が構築されており、そのまま論理的解明を行っていたが、最後の最後でそれを拒む。麻耶雄嵩流カタストロフィーは健在!!

真実をあらかじめ知る存在、「謎―論理的解明」の危機、この作品を読解するには相当の力が要るのも確かであろう。


誰に読ませたいのか、何を読ませたいのか?       おすすめ度
 「このミス」の選定につられて読んだが「なんだ、こりゃ」というしろものです。設定からトリックまでまるで論理不在。荒唐無稽という熟語を使うのさえはばかれる。
 大人が読めば目も当てられない内容。子供が読めば「大人のミステリーはこの程度のものか」となり、将来のミステリーファンの芽を摘んでしまいかねない。もうやめてほしい。