扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)
作者 石持 浅海
価格 880 円
出版社名 祥伝社
出版年月 2005/05
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久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城の高級ペンションに七人の旧友が集まった。(あそこなら完璧な密室をつくることができる―)当日、伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か?部屋の外で安否を気遣う友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは疑問を抱く。緻密な偽装工作の齟齬をひとつひとつ解いていく優佳。開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった…。

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■読者の評価     おすすめ度平均

面白い小説ではありますが…       おすすめ度
面白かった…というのが読み終えた後の感想でしたが中盤辺りから歯痒さといか苛立ちを感じたのは事実です。自分の中で事件を解いていく女性を余り印象よく思えなかったのがあります。天才的な頭脳をもっているにもかかわらず言っていることが少し幼稚で我儘な所が好きではありませんでした。
ですが、犯人側の犯行の様子や心情が感じとれやすく非常に読みやすかったです。
最終的には『こういう終わり方もありかな』と頷ける小説でした。


タイトルが一番良かったりして。       おすすめ度
『月の扉』がおもしろかったし、
このミスの第2位にもなった作品。
wowowのドラマ版を観る前に読みました。

犯人はいきなりわかってる。
完全犯罪を狙った男。
事故死に見せかける。
その、扉は開かれることなく、
犯人の目的は達せられるのだろうか。

動機がいまいちでした。
キャラはなかなかでしたけど、
設定も、まぁ、強引かな。
ライトな感じで読めるのは良かったけど。

ちなみにドラマは、だいぶ設定が変わっていて、
さらにわかりやすくなっていたけど、
こっちのが説得力があるかもな、と思った。


心理戦には程遠い       おすすめ度
成城学園の館を借りた大学のサークルの同窓会の席で、殺人計画を練る犯人側の立場から事件を描き、犯人を慕う頭脳明晰なヒロインとの心理戦を描いたもの。事件に関する心理戦に恋愛模様が絡んでいるのがミソ。だが前評判とは異なり、凡庸な出来。私は小田急線沿線に住んでおり、成城学園は御馴染みの街なので、余計に非現実感に襲われた。

まず"大学のサークルもの"を扱う作品の文体は、どうしてこんなに似通ってしまうのか不思議に思う。このような稚拙な文体(一部は一人称)の癖に、犯人は自身の計画の成功と正当性に絶対の自信を持っているのである。館の隣室の男を現実に殺すと言うのに、こんなに自信満々の事があり得るのだろうか。そして、その計画は杜撰なのである。作中では、些末時に気付いて冷静な判断を下すヒロインを天才であるかのように扱っているが、気付かない方がオカシイ。館内で起きた仲間の犯罪なのである。そして、動機と機会である。動機は高尚過ぎて、こうした犯罪心理闘争の場から遊離している。また、ヒロインは機会の点に触れているが、論旨が逆だろう。行きずりの犯行が一番露見しずらいのは常識で、このように関係者が集まった場所で犯行を行なう必然性は全く無い。少なくとも作者にはその必然性が創れていない。

犯人と犯人を慕うヒロインの心理戦と言っても、せいぜい「名探偵コナン」をノベライズ化した程度。犯人側の犯行計画をもっと巧妙にしないと心理戦は活きない。読み所のない期待ハズレの作品。


動機が・・・       おすすめ度
この本を読んだほとんどの人が思うことだと思うのですが、この犯人の動機はどうなんだろう? と思わざるを得ません。ただ一言、「どうしてもやめられないなら○○○○○○返上しろよ」と先輩としてアドバイスするだけで良いのでは・・・。一気に読ませる筆力は感じたので惜しいと思わざるを得ません。


ゼロ時間へ       おすすめ度
これはゼロ時間へ向かうミステリーだと思う。すべてが完結した中からこのように展開するのだからたいしたものだ。ぐいぐい読ませる内容だった。一気に読み進めることが出来た。
面白い。