銃とチョコレート (ミステリーランド)
作者 乙一
価格 2,100 円
出版社名 講談社
出版年月 2006/05/31
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新聞記者見習いマルコリーニから極秘情報を教えてもらった少年リンツは、自分が持っている地図が怪盗ゴディバ事件の鍵を握るものだと確信する。探偵ロイズに知らせるべく、手紙を出したが…。

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■読者の評価     おすすめ度平均

ピカレスク浪漫       おすすめ度
 作者のバランス感覚がとても楽しめた一作。正義のヒーローはいつまでも正義のヒーローではなく、悪党もいつまでも悪党ではない、大なり小なりの固定された価値観がぐるぐるに揺らがされて、それでも「またか」とは思わせず、それが自然の摂理であるかのように納得してしまう、そういう優れたバランス感覚で成り立っていました。
 唯一アンバランスだったのは中途半端な主人公の存在。GOTHぐらい思い切っても良かったようにも思います。とても楽しめました。ロイズとドゥバイヨルの二人による探偵物語の続編を読んでみたいと強く思いました。一筋縄ではいかない楽しいものになりそうなのですが、子供向けにはならないかもしれませんね。


ちょっとひねた少年少女でもOK       おすすめ度
少年少女向き、と銘打ちながら、ヒーローであるべき探偵を
陰湿に、醜く描く点あたりは結構乙なものである。
それでこそ少年が自らの意思で動こうというものだ。

時代設定や世界観・謎解きなどはまあ凡庸であるが
ところどころ順当にストーリーを流さない、
天邪鬼な点は現代世相を表しているようで妙にリアル。


良くできた児童ミステリ       おすすめ度
80点という評価が当てはまる良ミステリ。
読みなれた人は45ページで6割は解る。
あとの3割は読んでるうちに解り、残りの一割は事件が終わった後に解ります。

乙一さんもこういう作品をさらりと書けるようになったんだなあと感心しました。
読んで80%はやはり、面白いと思うでしょう。
しかしデビュー作の衝撃度から言うとどうしてもこの評価です。
本人もこの作品で100点は狙ってないと思いますが、
ミステリーランドのこのシリーズに一番ふさわしい作品ではないでしょうか。
ミステリーランドのこのシリーズの限定では、ベスト5には間違いなく入る作品でした。
面白かったです。


やっぱり、最後はチョコレート       おすすめ度
面白いです。
そんなに、時間はかからずスラスラ読めます。
始めの頃は、そんなに乙一氏独特の世界はそんなにありません。
ですが、序盤からは乙一氏の世界です。
リンツ少年が、自分で考えて、自分で選んで行動する、ところがこの話の重要な点なのではないかと、思います。


素直に楽むことができる・・・か       おすすめ度
ルパン,ホームズ,二十面相,明智小五郎に胸をときめかした中年向きの作品か.
大人が児童書として楽しむ本である.
児童向けならもっと面白い本がある.この値段で数冊買える.
このミスに選ばれたからといって秀作とは言い難い.
ストーリーも読者の予想を裏切らない.

乙一ファンとしては物足りない.
ミステリーファンとしても物足りない.
児童書ファンとしても難点が多い.
児童向けならむしろ「失はれる物語」などの短編を推す.