第99回
(1988年上半期)
        
新井 満(著)   文藝春秋 (1988/08 発行)
【定価】 973円
都市に暮らす人々はいま、豊かな物質と過剰な情報の洪水の中で疲れきり、たしかな「自分」を見失っていはしないだろうか。「尋ね人の時間」は自分捜しの物語だ。失踪した鳥を探し求める鳥篭のように、失われたわれを求めて尋ねさすらうカメラマンと女子大生の哀しくも結ばれぬ関係―。現代人の心の空洞を描く芥川賞受賞作。

第98回
(1987年下半期)
        
三浦 清宏(著)   福武書店 (1988/02 発行)
【定価】 1,050円
息子を禅僧への道に送り出した変哲もない家族の戸惑いと、型破りな師匠の尼僧をユーモラスに描き、「現代の子捨て物語」と評された、芥川賞受賞作。

第98回
(1987年下半期)
        
池澤 夏樹(著)   中央公論社 (1988/03 発行)
【定価】 998円
遠いところへ、遠いところへ心を澄まして耳を澄まして、静かに、叙情をたたえてしなやかに―。清新な文体で、時空間を漂うように語りかける不思議な味。ニュー・ノヴェルの誕生。中央公論新人賞・芥川賞受賞作。

第97回
(1987年上半期)
        
村田 喜代子(著)   文藝春秋 (1990/08 発行)
【定価】 368円
きれぎれの記憶を通し、思い出がよみがえる。老女の語りに、少女は初めて大人の秘密にふれ、生きることのはかなさと哀しみを知った―。のびやかな文章で、少年と少女と老女の、田舎の家でのひと夏の暮しを描き、家族を思い、人と人の絆を知る芥川賞受賞作品。

第96回
(1986年下半期)
        
該当作品なし

第95回
(1986年上半期)
        
該当作品なし

第94回
(1985年下半期)
         過越しの祭
米谷 ふみ子(著)   新潮社 (1991/02 発行)
【定価】 286円
奴隷解放を祝うユダヤの祭で結束固い夫の一族に翻弄され,自らの解放を密かに決行した「過越しの祭」。

第93回
(1985年上半期)
        
該当作品なし

第92回
(1984年下半期)
        
木崎 さと子(著)   文芸春秋 (1985/02 発行)
【定価】 1,223円
乳癌にかかりながら、一切の医療をこばんで、叔母は逝った。その死を受容する姿を見つめるうち、姪の心にあった叔母へのわだかまりが消えてゆく。そして、精神の浄化をおぼえる彼女におとずれたものは。1本の青桐が繁る北陸の旧家での、滅びてゆく肉体と蘇る心の交叉を描く魂のドラマ。

第91回
(1984年上半期)
        
該当作品なし

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