第116回
(1996年下半期)
         家族シネマ
柳 美里(著)   講談社 (1999/09 発行)
【定価】 470円
日本文芸界最強最大の新人が放つ本格純文学。 こなごなに砕け散ったメンバーがつくろうかりそめの家族の映像。家族を演出することが家族なのか。現代の孤独な人々の喧騒を鋭い文体で描ききる大型新人の問題作。

第116回
(1996年下半期)
         海峡の光
辻 仁成(著)   新潮社 (2000/02 発行)
【定価】 380円
廃航せまる青函連絡船の客室係を辞め、函館で刑務所看守の職を得た私の前に、あいつは現れた。少年の日、優等生の仮面の下で、残酷に私を苦しめ続けたあいつが。傷害罪で銀行員の将来を棒にふった受刑者となって。そして今、監視する私と監視されるあいつは、船舶訓練の実習に出るところだ。光を食べて黒々とうねる、生命体のような海へ…。海峡に揺らめく人生の暗流。

第115回
(1996年上半期)
         蛇を踏む
川上 弘美(著)   文藝春秋 (1999/08 発行)
【定価】 410円
藪で、蛇を踏んだ。「踏まれたので仕方ありません」と声がして、蛇は女になった。「あなたのお母さんよ」と、部屋で料理を作って待っていた…。若い女性の自立と孤独を描いた芥川賞受賞作。

第114回
(1995年下半期)
         豚の報い
又吉 栄喜(著)   文藝春秋 (1999/02 発行)
【定価】 450円
ある日、突然浦添のスナックに豚が闖入してきた。豚がもたらした厄を落とすため正吉(しょうきち)と三人の女たちは真謝島に向かう。ひたむきに生き、ときにユーモラスな沖縄の人々の素朴な生活を生き生きと描き、選考委員の圧倒的支持を得て第114回芥川賞を受賞した表題作。

第113回
(1995年上半期)
         この人の閾
保坂 和志(著)   新潮社 (1998/07 発行)
【定価】 420円
何故著者が小説家になったのかわかる気がした。冷静に考えると奇妙な世界でやりくりしている私たちはふと空いた時間には、思考を深めたりする。それはどこにもたどり着かないけど、ただその時には存在する。その人だけに。空間を共有するものとの間だけに。そんな時間を愛でるような小説です。晴れた日にビールを飲みながら是非。

第112回
(1994年下半期)
        
該当作品なし

第111回
(1994年上半期)
         タイムスリップ・コンビナート
笙野 頼子(著)   文藝春秋 (1998/02 発行)
【定価】 440円
電話の主は「マグロ」か「スーパージェッター」か? 時間も空間もとめどなく歪み崩れていく「海芝浦」への旅はこうして始まった── 「海芝浦」とはどこか、噴出する妄想の旅がはじまる。

第111回
(1994年上半期)
        
室井 光広(著)   講談社 (1994/07 発行)
【定価】 1,529円
大学ノート7冊分の日記を見つけたのは去年の6月の終り、帰省先の生家の2階の隅でだった。日記は、日本語の内容がロシア文字で表音化されていた。ロシア字日記の“翻訳”から灸りだされる「おどるでく」の正体とは?忘却されたものたちの声なき声を描く。

第110回
(1993年下半期)
         石の来歴
奥泉 光(著)   文藝春秋 (1997/02 発行)
【定価】 407円
レイテで戦友から聞かされた言葉によって岩石に魅せられた男に訪れる苦難。夢と現が交錯する中で妻は狂気に誘われ、子は死に奔る。 新しい恐怖小説の出現。緑色の小さな石は、男の悲惨な生を救ったか?芥川賞受賞作。

第109回
(1993年上半期)
         寂寥郊野
吉目木 晴彦(著)   講談社 (1998/03 発行)
【定価】 520円
アルツハイマー病が愛を砂漠に変えた。国際結婚と老いの孤立を描く現代文学の秀作。

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