読売文学賞(よみうりぶんがくしょう)は1949年に第二次世界大戦後の文芸復興の一助として読売新聞社が制定した、文学賞である。
小説、戯曲(第46回より戯曲・シナリオ部門)、評論・伝記、詩歌俳句、研究・翻訳、随筆・紀行(第19回より)の6部門に分類し過去一年間に発表された作品を対象とし、以降年一回発表されている。
受賞は選考委員の合議によって決定される。 受賞者には正賞として硯、副賞として200万円(2004年現在)が授与される。
第59回
(2008年)
         犬身
松浦 理英子(著)   朝日新聞社 (2007/10/05 発行)
【定価】 2,100円
あの人の犬になりたい。そして、人間では辿り着くことのできない、心の深みに飛び込んで行きたい。「自分は犬である」と夢想してきた房恵が、思いをよせる女性の飼い犬となるため、謎のバーテンダーと魂の契約を交わす。ところが、飼い主の家族たちは決定的に崩壊していた。オスの仔犬となった「フサ」は、彼女を守ることができるのか? 『親指Pの修業時代』から14年。今、新たに切り開かれる魂とセクシュアリティ。

第58回
(2007年)
        
該当作なし

第57回
(2006年)
         焼身
宮内 勝典(著)   集英社 (2005/07 発行)
【定価】 2,100円
サイゴン街頭での焼身自殺。その謎を追う。 ベトナム戦争のさなか、一枚の写真が全世界に配信された。サイゴン街頭で炎に包まれた僧侶の姿。9.11に対する無力感のなかで「私」はベトナム行きを決意する。あの僧侶の真の姿を求めて。

第57回
(2005年)
         河岸忘日抄
堀江 敏幸(著)   新潮社 (2005/02/26 発行)
【定価】 1,575円
セーヌと思しき河に浮かぶ船を仮寓とする「彼」。陽あたりのいいリビング。本とレコードが几帳面に並ぶ樫の木の棚。訪ねる者はといえば、郵便を届けにきて珈琲をのんでゆく配達夫くらいだ。謎めいた大家を時に見舞いながら、ブッツァーティ、チェーホフ、ツェランなどを再読し、ショスタコーヴィチほか古いLPに耳を澄ます日々。ためらいつづけることの意味をさぐる最新長篇。

第56回
(2004年)
         半島
松浦 寿輝(著)   文藝春秋 (2004/07/06 発行)
【定価】 2,300円
どちらが実体でどちらが影なのか、そんなことは、誰にもわかりゃあしない…。「裏切りの桃源郷」に漂着した中年男が一人。自由も再生もすべては幻か。耽美と迷宮的悦楽に満ちた長篇小説。

第55回
(2003年)
         博士の愛した数式
小川 洋子(著)   新潮社 (2003/08/28 発行)
【定価】 1,575円
記憶が80分しか持続しない天才数学者は、通いの家政婦の「私」と阪神タイガースファンの10歳の息子に、世界が驚きと喜びに満ちていることをたった1つの数式で示した…。頻出する高度な数学的事実の引用が、情緒あふれる物語のトーンを静かに引き締め整える。著者最高傑作の呼び声高い1冊。

第54回
(2002年)
         本格小説
水村 美苗(著)   新潮社 (2002/09 発行)
【定価】 1,890円
「嵐が丘」を彷彿とさせる悲恋、戦後日本の肖像を描く血族史、物語ることへの斬新な挑戦。今、小説の真の魅力が見事に華ひらく。七年ぶりの大河長編。

第53回
(2001年)
         ホラ吹きアンリの冒険
荻野 アンナ(著)   文藝春秋 (2001/01 発行)
【定価】 1,850円
この人の娘。故郷フランスを離れ、七つの海を渡ったアンリ。父の記憶を辿りつつ、作家は旅を続けるが…。家族のルーツを追い求める謎の自伝的長篇!波瀾万丈、虚々実々。

第52回
(2000年)
         A2Z
山田 詠美(著)   講談社 (2000/01 発行)
【定価】 1,470円
文芸編集者・夏美は、年下の郵便局員・成生(なるお)と恋に落ちた。同業者の夫・一浩は、恋人の存在を打ち明ける。恋と結婚、仕事への情熱。あるべき男女関係をぶち壊しているように思われるかもしれないが、今の私たちには、これが形――。AからZまでの26文字にこめられた、大人の恋のすべて。

第52回
(2000年)
         濁った激流にかかる橋
伊井 直行(著)   講談社 (2000/07 発行)
【定価】 1,995円
60年に一度の大逆流がやってくる。 激流に分断された市(まち)、右岸と左岸をつなぐ異形な橋の上でそれぞれの生が交錯する瞬間──。世界を凝縮した連作長篇小説。

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