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第30回 (1978年) |
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野口 冨士男(著)
講談社 (1992/07 発行)
【定価】 999円 |
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母と別れた父親の“果たせぬ夢”であった慶応幼稚舎に入学。しかし母は芸者屋の主人でありみずから左褄もとっていたので、家業や住所は“秘匿”する習性がついていた。幼時・少年時に住んだ土地を訪ねるに始まり、時代を写し自らの来しかたを凝視して読売文学賞を受賞した表題作。
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第29回 (1977年) |
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島尾 敏雄(著)
新潮社 (1981/01 発行)
【定価】 820円 |
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思いやりの深かった妻が、夫の「情事」のために突然神経に異常を来たした。狂気のとりことなって憑かれたように夫の過去をあばきたてる妻、ひたすら詫び、許しを求める夫。日常の平穏な刻は止まり、現実は砕け散る。狂乱の果てに妻はどこへ行くのか?―ぎりぎりまで追いつめられた夫と妻の姿を生々しく描き、夫婦の絆とは何か、愛とは何かを底の底まで見据えた凄絶な人間記録。
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第27回 (1975年) |
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吉行 淳之介(著)
講談社 (1990/05 発行)
【定価】 1,029円 |
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自分の死体を鞄に詰めて持ち歩く男の話。びっしりついた茄子の実を、悉く穴に埋めてしまう女の話。得体の知れぬものを体の中に住みつかせた哀しく無気味な登場人物たち。その日常にひそむ不安・倦怠・死…。「百メートルの樹木」「三人の警官」ほか初刊7篇を含め純度を高めて角編成する『鞄の中身』短編19。
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第27回 (1975年) |
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檀 一雄(著)
新潮社 (1981/07 発行)
【定価】 660円 |
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個人主義を謳歌すればするほど、心に募る孤独感。一人暮らしの社会人は多かれ少なかれこの感覚を共有していると思う。IT時代の到来で、チャット、メールフレンド、出会い系サイトが興隆しているが、これは孤独感の裏返しだろう。 「火宅の人」の主人公・桂は、癒しを女性と酒に求めた。妻の元を飛び出し愛人との同棲、旅先でのアバンチュール。酒浸りの生活。ひとときの快楽を繋ぎ繋いで、寂寞を紛らわした半生。ところが、それも難病の息子の死で一気に崩壊してしまう。
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第26回 (1974年) |
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和田 芳恵(著)
講談社 (1994/03 発行)
【定価】 999円 |
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世界を肯定的主観でとらえた「接木の台」。吉行淳之介ほどあからさまでなく、野口富士男の「なぎの葉考」ほどインパクトはないが、人の認識が老いとともに変わっていくのだということをこの作品を読んで知った。ふと、読み返したくなる小説。
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第25回 (1973年) |
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中里 恒子(著)
講談社 (2000/06 発行)
【定価】 1,260円 |
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老舗の主人が身代を投げ出して、店の下働きに来ていた年若い女と、市井の片隅で暮らし始める。一生を棒に振ったも同然ながら、今が生涯で最も幸福な時であると感じるゆったりした生活も、しのびよる老いには勝てず思いがけない結末を迎える―変転の末にゆきついた穏やかな老境を描いた名作。
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第24回 (1972年) |
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永井 龍男(著)
講談社 (1991/08 発行)
【定価】 999円 |
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湘南で多少の土地を持ち、家を貸して自適生活する主人公。妻は仕事で不在がち。"安全な生活"とは何か。元上司との様々なやりとりのあと、上司は妻を失う。南米、ボリビアでのバスの乗客の何の苦痛もない死―。ささやかな生活の描写の中に人生の哀歓をつむぎ出す、永井龍男独自の"美学"の結晶。
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第23回 (1971年) |
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該当作なし
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