野間文芸賞(のまぶんげいしょう)は講談社初代社長、野間清治の遺志により設立された財団法人野間文化財団が、1941年から設けた文学賞で、1946年から1953年まで休止されたこともあるが、基本的に以降年一回発表されている。
当初はその業績に応じて作家個人に贈られていたが、現在では基本的に中堅以上の作家の小説・批評作品に対して贈呈されている。
新人に対しては野間文芸新人賞、児童文学に対しては、野間児童文芸賞が存在する。
受賞は選考委員の合議によって決定される。
受賞者には正賞として賞牌、副賞として300万円(2004年現在)が授与される。
第64回
(2011年)
         雪の練習生
多和田 葉子(著)   新潮社 (2011/01 発行)
【定価】 1,785円
サーカスの花形から作家に転身し、自伝を書く「わたし」。その娘で、女曲芸師と伝説の「死の接吻」を演じた「トスカ」。さらに、ベルリン動物園で飼育係の愛情に育まれ、世界的アイドルとなった孫息子の「クヌート」。人と動物との境を自在に行き来しつつ語られる、美しい逞しいホッキョクグマ三代の物語。

第63回
(2010年)
         故郷のわが家
村田 喜代子(著)   新潮社 (2010/01 発行)
【定価】 1,785円
六十五年前に生まれた家を処分するため、故郷に戻ってきた笑子さん。彼女の胸にさまざまな想いが夢にうつつに去来する。家族もなく独りで世界中を旅しつづける男。いまは亡き密かな恐竜ファンだった兄さん。ガダルカナルへの遺骨収集団に参加する村の青年。人工羊水に浸るヤギの胎児―現代における故郷喪失を描く連作短篇集。

第62回
(2009年)
         神器
奥泉 光(著)   新潮社 (2009/01 発行)
【定価】 1,890円
昭和20年初頭、探偵小説好きの青年が上等水兵として、軽巡洋艦「橿原」に乗船した。そして艦底の倉庫でこれまで3人の変死事件があったことを知り、好奇心の蟲が騒ぎはじめる。「橿原」に隠された謎をめぐり憶測が飛交い、新たな変死事件は後を絶たず、艦内に不安が渦を巻き始める…。

第61回
(2008年)
         宿屋めぐり
町田 康(著)   講談社 (2008/08/07 発行)
【定価】 1,995円
執筆7年。新たな傑作長編小説の誕生! 主はいつも言っていた。 「滅びにいたる道は広く、光にいたる道は狭い。おまえらはいつも広い道ばかり行こうとするが、それは天辺から誤りだよ」 主の命により大権現へ大刀を奉納すべく旅をする鋤名彦名は、謎のくにゅくにゅの皮に呑まれ、「偽」の世界にはまりこむ。嘘と偽善に憤り真実を求めながら、いつしか自ら嘘にまみれてゆく彦名の壮絶な道中。その苦行の果てに待ち受けるものは。 俺は俺の足で歩いていくのだ。俺の2本の足で正しい道を。

第61回
(2008年)
         宿屋めぐり
町田 康(著)   講談社 (2008/08/07 発行)
【定価】 1,995円

第60回
(2007年)
         ノルゲ
佐伯 一麦(著)   講談社 (2007/06/29 発行)
【定価】 2,205円
妻の留学に同行するため、ノルウェーに旅立った主人公。北欧の透き通った空気、太陽とともにある季節。さまざまな人びと、そして言葉との出会い…。ノルウェーでの1年の体験、その心に映るものを織りあわせた長篇小説。

第59回
(2006年)
         一日
黒井 千次(著)   講談社 (2006/01 発行)
【定価】 1,995円
日常の中の不安と不思議さ、病、介護など人生の最後に人が向き合わなければならない問題。日々の生活の中の楽しみと苦しみ。日常の内奥に差す光と闇を見つめ、生きることの本質と豊饒を描き切る傑作小説集。

第58回
(2005年)
         半島を出よ
村上 龍(著)   幻冬舎 (2005/03/25 発行)
【定価】 1,890円
北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。

第57回
(2004年)
         父の肖像
辻井 喬(著)   新潮社 (2004/09/29 発行)
【定価】 2,730円
父と息子というのは文学の永遠のテーマの1つでしょうが、その父が桁外れの怪物だった場合にはどうなるのか? この本は辻井喬さんの最後の長編となるでしょう。『彷徨の季節の中で』以来、辻井さんは自己の出自は何かというテーマを執拗に追求してきたわけですが、本書はこのテーマの到達点というべき雄大な私小説となりました。

第56回
(2003年)
         贈答のうた
竹西 寛子(著)   講談社 (2002/11 発行)
【定価】 2,940円
日本人は、このような言葉で、生きてきた-。日々の暮らしのなかで詠み交され、古人の哀歓を伝えてきた贈答のうた。詩歌・物語の境を越えた多彩な贈答に、日本人の心の歴史をたどる。『本』に連載されたものをまとめて刊行。

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