谷崎潤一郎賞(たにざきじゅんいちろうしょう、谷崎賞)は、1956年に中央公論社が設けた中央公論新人賞を同社80周年を期に発展的解消し、新たに1965年病没した作家谷崎潤一郎にちなむ文学賞。以降年一回発表されている。
中央公論新人賞は1975年に復活し、20年間続いた。
受賞は選考委員の合議によって決定される。
受賞者には正賞として時計、副賞として100万円(2004年現在)が授与される。
第43回
(2007年)
         爆心
青来 有一(著)   文藝春秋 (2006/11 発行)
【定価】 1,850円
私がだれでありどこからきたのか、六十年以上の時が流れて私にはもう調べるすべもない。わかっているのは私は昭和二十年八月九日十一時二分の白い光の中から現れたことだけである。私の戸籍上の誕生日はその日になっている(「鳥」)。被爆地で生きる人々の原体験と、その後の日常を描く作品集。

第42回
(2006年)
         ミーナの行進
小川 洋子(著)   中央公論新社 (2006/04/22 発行)
【定価】 1,680円
美しくて、か弱くて、本を愛したミーナ。あなたとの思い出は、損なわれることがない…。懐かしい時代に育まれた、ふたりの少女と、家族の物語。読売新聞連載の小説を単行本化。小川洋子の最新長篇。

第41回
(2005年)
         風味絶佳
山田 詠美(著)   文藝春秋 (2005/05/15 発行)
【定価】 1,290円
「甘くとろけるもんは女の子だけじゃないんだから」。孫にグランマと呼ぶことを強要する祖母・不二子は真っ赤なカマロの助手席にはボーイフレンドを、バッグには森永ミルクキャラメルを携え、70歳の今も現役ぶりを発揮する――。  鳶職の男を隅から隅まで慈しみ、彼のためなら何でもする女、「料理は性欲以上に愛の証」とばかりに、清掃作業員の彼に食べさせる料理に心血を注ぐ元主婦など、お互いにしかわからない本能の愛の形を描いた珠玉の6篇を収録。

第41回
(2005年)
         告白
町田 康(著)   中央公論新社 (2005/03/25 発行)
【定価】 1,995円
人はなぜ人を殺すのか――河内音頭のスタンダードナンバーで実際に起きた大量殺人事件<河内十人斬り>をモチーフに、永遠のテーマに迫る渾身の長編小説。殺人者の声なき声を聴け!

第40回
(2004年)
         雪沼とその周辺
堀江 敏幸(著)   新潮社 (2003/11 発行)
【定価】 1,470円
山あいの静かな町・雪沼で、ボウリング場、フランス料理屋、レコード店などを営む人々の日常や、その人生の語られずにきた甘苦を綿密な筆づかいで描く連作短編集。

第39回
(2003年)
         容疑者の夜行列車
多和田 葉子(著)   青土社 (2002/06 発行)
【定価】 1,680円
旅人のあなたを待ち受ける奇妙な乗客と残酷な歓待。宙返りする言葉を武器にして、あなたは国境を越えてゆけるか。戦慄と陶酔の夢十三夜。

第38回
(2002年)
        
該当作なし

第37回
(2001年)
         センセイの鞄
川上 弘美(著)   平凡社 (2001/06 発行)
【定価】 1,470円
「センセイ」とわたしが、過ごした、あわあわと、そして色濃く流れゆく日々。川上弘美、待望の最新長篇恋愛小説。

第36回
(2000年)
         遊動亭円木
辻原 登(著)   文藝春秋 (1999/10 発行)
【定価】 1,800円
真打ちを目前に盲となった噺家の円木、金魚池にはまって死んだ、はずが…。あたりまえの夜昼をひょいとめくると、摩訶不思議な世界が立ち上がる。粋人のパトロン、昔の女と今の女、わけありの脇役たちも加わって、うつつと幻、おかしみと残酷さとが交差する、軽妙で、冷やりと怖い人情噺が十篇。谷崎潤一郎賞受賞の傑作短篇集。

第36回
(2000年)
         共生虫
村上 龍(著)   講談社 (2000/03 発行)
【定価】 1,575円
体内に謎の「虫」を宿した、引きこもり青年ウエハラ。彼はネットを通じ、インターバイオと名乗るグループから、その虫が殺戮と種の絶滅を司る「共生虫」であると教えられる。選ばれた存在であることを自覚した彼は、生贄を求めて外の世界に飛び出してゆくのだが……!?

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