泉鏡花文学賞(いずみきょうかぶんがくしょう)は1973年に泉鏡花生誕100年を記念して1973年に制定された、金沢市によって主催される文学賞である。以降年一回発表されている。
基本的に作品に贈られるが、作家個人の業績に贈られる事もある。
受賞は選考委員の合議によって決定される。
受賞者には正賞として八稜鏡、副賞として100万円(2004年現在)が授与される。
第35回
(2007年)
         道元禅師(上・下)
立松 和平(著)   東京書籍 (2007/07 発行)
【定価】 2,205円
日本仏教の革命者・道元禅師。その全生涯と思想を描き切る初の大河小説。これまで至難とされた人間・道元の実像と思想の全貌に迫る。日本から中国へ、膨大な取材と9年にわたる執筆。立松和平渾身の記念碑的作品。

第34回
(2006年)
         悪党芭蕉
嵐山 光三郎(著)   新潮社 (2006/04/22 発行)
【定価】 1,575円
「俳聖」という名の幻の商品と化してしまった芭蕉。だが、その弟子たちはトンデモない連中ばかり。さらに派閥闘争、句作にこめられた危険な秘密…。神格化され、「宗教」となった芭蕉の真実の姿を描く画期的芭蕉論。

第33回
(2005年)
         楽園の鳥
寮 美千子(著)   講談社 (2004/10/27 発行)
【定価】 2,730円
童話作家として独自の世界を築いてきた寮美千子が送る、ディープ・アジアを旅する千二百枚の大長編小説。壮大にして壮絶な異郷遍歴ロマンスの誕生!

第32回
(2004年)
         ブラフマンの埋葬
小川 洋子(著)   講談社 (2004/04/13 発行)
【定価】 1,365円
夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。朝日はまだ弱々しく、オリーブ林の向こうの空には沈みきらない月が残っているような時刻で、僕以外に目を覚ました者は誰もいなかった…。心の奥に届く忘れられない物語。

第31回
(2003年)
         グロテスク
桐野 夏生(著)   文藝春秋 (2003/06/27 発行)
【定価】 2,000円
エリート社会に何とか食い込もうとする和恵、その美貌とエロスゆえに男性遍歴を重ねるユリコ、そしてだれからも距離を置き自分だけの世界に引きこもる主人公。彼らが卒業して20年後、ユリコと和恵は渋谷で、娼婦として殺されるのだった。 いったいなぜ、ふたりは娼婦となり、最後は見るも無残な姿で殺されたのか。そこに至るまでの彼女たちの人生について、「わたし」は訳知り顔で批判を込めて語っていく。しかし、ユリコと和恵の日記や、ふたりを殺害した犯人とされる中国人チャンの手記が発見されるに従い、主人公が本当に真実を語っているのか怪しくなってくる。つまり「わたし」は「信用できない語り手」だということが明らかになってくるのだ。その主人公に比べ、日記であらわになるユリコと和恵の生き様は、徹底的に激しくそして自堕落である。グロテスクを通り越して、一種の聖性さえ帯びている。

第31回
(2003年)
         輝く日の宮
丸谷 才一(著)   講談社 (2003/06/10 発行)
【定価】 1,890円
源氏物語を巡る、10年ぶりの書き下ろし小説。美人国文学者が水の会社の役員との恋愛を経ながら、失われた源氏物語の一章の謎を解く。6章全てを異なる形式、文体で描き日本文学の可能性を極限まで広げた傑作。

第30回
(2002年)
         文壇
文壇
※およびそれに至る文業

野坂 昭如(著)   文藝春秋 (2002/04 発行)
【定価】 1,550円
生き残ってみせる。しがみついてやる。虎視眈々と「文壇」の末席に連なることを夢見たあの日、あのころ。戦後文壇の表と裏を、極私的にたどる灼熱のメモワール。『文学界』連載を大幅に加筆修正したもの。

第29回
(2001年)
         幽界森娘異聞
笙野 頼子(著)   講談社 (2001/07 発行)
【定価】 2,100円
猫たちを拾った森で、“彼女”に会った―― 文豪の娘にして耽美の祖?!森茉莉と最前衛作家の運命的遭遇。

第29回
(2001年)
         蕭々館日録
久世 光彦(著)   中央公論新社 (2001/05 発行)
【定価】 2,310円
夜ごと「蕭々館」でくりひろげられる、文学談義、名文暗誦合戦、そして嘘か真か判然としない話の数々…。芥川龍之介、菊池寛、小島政二郎。青春をともにした三人の作家を描きながら「大正」という時代への想いを綴る傑作長篇。

第28回
(2000年)
         ヒナギクのお茶の場合
多和田 葉子(著)   新潮社 (2000/03 発行)
【定価】 1,575円
緑色の髪の舞台美術家と小説家のわたし。二人の女の交友を描き、えもいわれぬ可笑しみを湛えた表題作。

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