第100回
(1988年下半期)
        
藤堂 志津子(著)   文藝春秋 (1991/10 発行)
【定価】 420円
大学生、血縁関係にある男女、富める未亡人と若きジゴロ―オスとメスとなってうごめく者たちの内部に氷結する虚無感や焦燥感を、硬質な文体で掬い上げた鮮烈な作品集。

第100回
(1988年下半期)
        
杉本 章子(著)   新人物往来社 (1988/11 発行)
【定価】 1,365円
雨の大川端を蛇の目をさして去って行く嫂佐江の後ろ姿を描いた光線画「東京新大橋雨中図」で好評を博した最後の木版浮世絵師小林清親は、もと御蔵屋敷の御勘定掛であった。彼の波瀾に充ちた半生と江戸から明治に移り変わる時代の流れ、風俗、そして庶民の生きざまをあざやかに描いた第100回直木賞受賞作。

第99回
(1988年上半期)
        
景山 民夫(著)   角川書店 (1992/03 発行)
【定価】 567円
パゴパゴ島で洋助が見つけたもの、それは恐竜プレキシオザウルスの子供だった。だがクーと名づけたこの奇蹟の生命に陰謀の魔手が伸びる。愛のため、海のため洋助は銃をとる。気鋭が贈る、海洋冒険ファンタジー。

第99回
(1988年上半期)
        
西木 正明(著)   文藝春秋 (1988/05 発行)
【定価】 1,470円
捕虜虐待の罪でBC級裁判で処刑された男と、甲子園をめざして投げ合った、不世出の元読売巨人軍投手スタルヒンの宿命の人生。

第98回
(1987年下半期)
        
阿部 牧郎(著)   講談社 (1987/11 発行)
【定価】 1,260円
自殺した同級生の葬儀に故郷秋田を訪れた作家がふりかえる自らの生の軌跡。友と聴いたクラシック、仲間と励んだ雪の中の野球…。万引事件や生家の破産を越えて胸に迫るのは懐しい思い出の数々。人生の終楽章を迎えて、自分を支えてくれた友人、父の愛、妻の献身に気づく。胸を打つ感動的な直木賞受賞作。

第97回
(1987年上半期)
        
山田 詠美(著)   幻冬舎 (1997/06 発行)
【定価】 480円
ある時、街ですれ違った男の上着の中の匂いを嗅いで、私は昔の男を思い出して道の真ん中で泣きたくなる。ある時、バーで流れる黒人音楽は特定の男を思い出させて私を泣かせる。嗅覚があって良かった。5感が正常で良かったと、神様に感謝するのはこんな時。そして、恋物語を泣かずに書ける自分の理性にも感謝する。

第97回
(1987年上半期)
        
白石 一郎(著)   文藝春秋 (1987/02 発行)
【定価】 1,365円
対馬で育った少年が史上名高い村上水軍の海賊集団に参加、?海のウルフ?に成長していく青春を描く。海洋冒険時代小説の最高傑作。

第96回
(1986年下半期)
        
常盤 新平(著)   講談社 (1986/08 発行)
【定価】 1,365円
世の中が、ずっと貧しかった頃。クリーネックス・ティシューもまだ日本に入ってきていなかった、そんな時代にひたすらアメリカに焦がれ続けた青年重吉と、演劇に熱中した娘椙枝。愛と希望だけが頼りの、そのふたりのひたむきな生、揺れ動く心の襞を、鮮やかに浮かびあがらせた、直木賞受賞の名品集。

第96回
(1986年下半期)
         カディスの赤い星
逢坂 剛(著)   講談社 (1989/08 発行)
【定価】 680円
フリーのPRマン・漆田亮は、得意先の日野楽器から、ある男を探してくれと頼まれる。男の名はサントス、20年前スペインの有名なギター製作家ホセ・ラモスを訪ねた日本人ギタリストだという。わずかな手掛りをもとに、サントス探しに奔走する漆田は、やがて大きな事件の闇に巻きこまれてゆく…。

第95回
(1986年上半期)
        
皆川 博子(著)   新潮社 (1986/03 発行)
【定価】 1,208円
遊女屋の愛娘ゆうは大勢の花魁や男衆の中で、華やかな郭の裏も表も見て育った。ある日、芝居見物に出かけたゆうは升席にいる男を見て衝撃を受ける。5年前、雑踏で途方にくれていたゆうを救い、優しさで包み込んでくれた旅役者だった。一緒になれるなら滅びでもいい―そう心に刻んだ幼い日の記憶を頼りに、無名の役者に縋りついていく女の情念の世界を描く直木賞受賞作。

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