第24回
(1990年)
        
尾崎 秀樹(著)   講談社 (1989/01 発行)
【定価】 9,991円
100年余に及ぶ大衆文学の通史。円朝の講談・人情噺の速記本化、立川文庫の活況、「大菩薩峠」の執筆開始などの前史をふまえ、大衆文学の成立から今日の隆盛までを、あまたの作家の人と作品にふれながら描きあげた著者100冊目の記念碑的労作。

第23回
(1989年)
        
早乙女 貢(著)   新人物往来社 (1985/09 発行)
【定価】 1,680円

第22回
(1988年)
        
永井 路子(著)   中央公論社 (1994/12 発行)
【定価】 3,466円
かくも苦しみ、かくも情熱をこめて、生涯を生きぬいた最澄の人間像が、長くかえりみられなかったのはなぜか。それは時代背景が不透明な霧に包まれていたからだ。いま別の角度から史料を辿り、1200年の歳月を越えて光芒を放つ彼の人生に迫りたい。…比叡山開創1200年、宗祖最澄の人間と思想を、雲走り風騒ぐ激動の世に見つめる歴史長篇。

第21回
(1987年)
        
宮本 輝(著)   新潮社 (1989/11 発行)
【定価】 540円
生れる仔馬が牡馬でありますように。風の申し子のように速く、嵐みたいに烈しく、名馬の天命をたずさえて生れますように…。若者の祈りに応えて、爽やかな早春の風の渡る北海道の小さな牧場に、1頭のサラブレッドが誕生した。オラシオン(祈り)と名づけられた仔馬は、大自然の恵みのなかで育ち、順調に競走馬への道を歩みはじめるが…。

第20回
(1986年)
         白き瓶(かめ)―小説
藤沢 周平(著)   文藝春秋 (1988/12 発行)
【定価】 660円
37年のみじかい生涯を、人間の世の中に清痩鶴のごとく住んだと悼まれ、妻も子ももたぬまま逝った長塚節。子規にもっともその才を愛されたこの歌よみは、同時に名作「土」を生んだおおきな作家でもあった。旅と作歌にこわれやすい身体を捧げた稀有の人、その生のかがやきを清冽な文章で辿る会心の鎮魂賦。

第20回
(1986年)
         不忠臣蔵
井上 ひさし(著)   集英社 (1988/10 発行)
【定価】 740円
時は元禄15年12月15日払暁、華々しき赤穂浪士の討入り。しかし行けなかった人行かなかった人にも意外なドラマが、そして深いロマンが…。厳密な歴史考証の上に特異な想像力と豊かなユーモアをまじえ、日本と日本人を考え直す著者の代表作。忠臣蔵の先入観を塗りかえる。

第20回
(1986年)
        
井上 ひさし(著)   新潮社 (1985/08 発行)
【定価】 1,470円
天保8年、阿波徳島の奉行・浜島庄兵衛が染物屋大和屋の娘お美代を見染め、妾にしたいと無理難題を言ってきた。大和屋に命を助けられた狸の一家が恩返しに窮地を救うが、意外や意外、事態はエスカレートして狐族まで巻き込む化かし合いが勃発する。人と狸の恋、狸と狐の毛球試合、狸大学の化け学講義、狸対狐の屋島壇ノ浦の合戦など、珍談綺譚で展開する奇想天外大爆笑痛快長編。

第19回
(1985年)
         終着駅
結城 昌治(著)   講談社 (2005/09 発行)
【定価】 1,365円
終戦直後の不思議に明るい猥雑さにまぎれて、空しく、漂うように死んでいった男たち。―失意と希望の交錯する荒々しい季節を描き、失われた戦後空間を問い直す、静かな意志を秘めた名作。

第18回
(1984年)
         静かなノモンハン
伊藤 桂一(著)   講談社 (2005/07 発行)
【定価】 1,365円
戦う兵士の悲しみを見事に描いた吉川英治文学賞、芸術選奨受賞作。襲いかかる敵の戦車群、頬をかすめる銃弾、武器も水さえも絶えた砂また砂の死の高地。凄惨を極めたノモンハン戦闘に参加した旭川第7師団の将校、下士官、兵、3人の体験談をもとに、戦場の模様と兵隊たちの心理を克明に描く感動の名作。

第17回
(1983年)
        
宮尾 登美子(著)   中央公論社 (1985/01 発行)
【定価】 1,200円
日本画、美人画家の上村松園の一生をつづった物語。宮尾登美子さんの文体は、とても淡々と話が進んでいきますが、しかしその文の奥にひそむ「女」の芯の強さにいつも感銘を受けます。宮尾登美子さんの本のなかでも、この「序の舞」はとくに女の強さを感じさせる作品だと思います。

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