吉川英治文学新人賞(よしかわえいじぶんがくしんじんしょう)は財団法人・吉川英治国民文化振興会が主催し、講談社が後援する1980年から創設された文学賞。以降年一回発表されている。
受賞は選考委員の合議によって決定される。受賞者には正賞として賞牌、副賞として100万円と置時計(2004年現在)が授与される。
第29回
(2008)
         ミノタウロス
佐藤 亜紀(著)   講談社 (2007/05/11 発行)
【定価】 1,785円
革命。破壊。文学。 「圧倒的筆力、などというありきたりな賛辞は当たらない。これを現代の日本人が著したという事実が、すでに事件だ」福井晴敏氏 20世紀初頭、ロシア。人にも獣にもなりきれないミノタウロスの子らが、凍える時代を疾走する。文学のルネッサンスを告げる著者渾身の大河小説。

第28回
(2007年)
         一瞬の風になれ
佐藤 多佳子(著)   講談社 (2006/08/26 発行)
【定価】 1,470円
「速くなる」 …ただそれだけを目指して走る。 白い広い何もない、虚空に向かって…………。 春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した2人のスプリンター。ひたすらに走る、そのことが次第に2人を変え、そして、部を変える…。「おまえらがマジで競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説、誕生。

第27回
(2006年)
         隠蔽捜査
今野 敏(著)   新潮社 (2005/09/21 発行)
【定価】 1,680円
竜崎伸也、四十六歳、東大卒。警察庁長官官房総務課長。連続殺人事件のマスコミ対策に追われる竜崎は、衝撃の真相に気づいた。そんな折、竜崎は息子の犯罪行為を知る―。互いに自らの正義を主張するキャリアとキャリアの対立。組織としての警察庁のとるべき真の危機管理とは。

第26回
(2005年)
         幸福な食卓
瀬尾 まいこ(著)   講談社 (2004/11/20 発行)
【定価】 1,470円
父さんが自殺を失敗したときも、母さんが家を出たときも、朝は普通にやってきた。そして、その悲しい出来事のあとも…。泣きたくなるのはなぜだろう?優しすぎるストーリー。

第26回
(2005年)
         夜のピクニック
恩田 陸(著)   新潮社 (2004/07/31 発行)
【定価】 1,680円
夜を徹して八十キロを歩き通すという、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。生徒たちは、親しい友人とよもやま話をしたり、想い人への気持ちを打ち明け合ったりして一夜を過ごす。そんななか、貴子は一つの賭けを胸に秘めていた。三年間わだかまった想いを清算するために―。今まで誰にも話したことのない、とある秘密。折しも、行事の直前にはアメリカへ転校したかつてのクラスメイトから、奇妙な葉書が舞い込んでいた。去来する思い出、予期せぬ闖入者、積み重なる疲労。気ばかり焦り、何もできないままゴールは迫る―。

第25回
(2004年)
         ワイルド・ソウル
垣根 涼介(著)   幻冬舎 (2003/08 発行)
【定価】 1,995円
覚醒した怒りが三百発の弾丸と化す! 嵌められた枠組みを打破するために颯爽と走り出した男女の姿を圧倒的なスケールと筆致で描く、史上最強の犯罪小説。

第25回
(2004年)
         アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂 幸太郎(著)   東京創元社 (2003/11/20 発行)
【定価】 1,575円
「一緒に本屋を襲わないか」大学入学のため引越してきた途端、悪魔めいた長身の美青年から書店強盗を持ち掛けられた僕。標的は、たった一冊の広辞苑――四散した断片が描き出す物語の全体像とは? 清冽なミステリ。

第24回
(2003年)
         終戦のローレライ
福井 晴敏(著)   講談社 (2002/12/10 発行)
【定価】 1,785円
1945年、夏。彼らは戦っていた。誰にも知られることなく、ただその信念を胸に。 昭和20年、日本が滅亡に瀕していた夏。崩壊したナチスドイツからもたらされた戦利潜水艦・伊507が、男たちの、国家の運命をねじ曲げてゆく。五島列島沖に沈む特殊兵器・ローレライとはなにか。終戦という歴史の分岐点を駆け抜けた魂の記録が、この国の現在を問い直す。

第23回
(2002年)
         パイロットフィッシュ
大崎 善生(著)   角川書店 (2001/10 発行)
【定価】 1,470円
人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない―。午前二時、アダルト雑誌の編集部に勤める山崎のもとにかかってきた一本の電話。受話器の向こうから聞こえてきたのは、十九年ぶりに聞く由希子の声だった…。記憶の湖の底から浮かび上がる彼女との日々、世話になったバーのマスターやかつての上司だった編集長の沢井、同僚らの印象的な姿、言葉。現在と過去を交錯させながら、出会いと別れのせつなさと、人間が生み出す感情の永遠を、透明感あふれる文体で繊細に綴った、至高のロングセラー青春小説。

第22回
(2001年)
         深紅
野沢 尚(著)   講談社 (2003/12 発行)
【定価】 730円
父と母、幼い二人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。修学旅行でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま大学生に成長する。父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも同じ年の娘がいたことを知る。正体を隠し、奏子は彼女に会うが!?吉川英治文学新人賞受賞の衝撃作。

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