第2回
(1981年)
        
井上 ひさし(著)   新潮社 (1985/09 発行)
【定価】 700円
ある日突然、東北の一山村が日本から独立する、という筋のユーモア小説である。作者はこの小説を通じて「国家」というものを支える諸制度や権力関係について、日頃このような問題を考える機会に乏しい読者に触れて欲しいと思ったのだろう。そして、作品を読む限りその狙いは見事に成功しているし、ヘタな評論を読むよりもよほど勉強になる・・・

第1回
(1980年)
        
堀 晃(著)   徳間書店 (2000 発行)
【定価】 399円
「電送都市」はイーガンの『順列都市』を先取りしたかのような作品。表題作は光瀬龍を彷彿とさせる抒情的なストーリー。時間的にも空間的にも壮大なスケールの「骨折星雲」、冷凍睡眠中の知的生命体を管理することを任された巨大なA.I.が、主人公の相棒である結晶状知的生命体と精神融合して進化、自らの創造主を静かに滅亡させる「遺跡の声」・・・。アイディア的にも文学的にも近年の英語圏ハードSFに比肩するレヴェルです。

          
小谷 真理(著)   勁草書房 (1994/01 発行)
【定価】 3,045円
〈ハイテク時代の女性状無意識Techno‐gynesis〉を独自のキー概念として、母娘関係、両性具有、サルSF、人肉美食、サイボーグ・ラップ、やおいカルチャー等を論究。女性SFにフェミニズム文化論の最先端を洞察する。来たるべき女性論。

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