第27回
(1996年)
        
眉村 卓(著)   早川書房 (1988/03 発行)
【定価】 2,704円
人類が宇宙に進出し、居住可能な惑星に植民するとして、どんな状況が現出するのであろうか。植民世界がしだいに建設されるとき、教育と訓練を受けた司政官と呼ばれる人間が、理屈の上では公平無私のロボット官僚たちを駆使して、その植民世界を統治するかもしれない。―司政官シリーズは、この一見統一されたかたちの中での司政官を描こうとするうちに生まれた。が…少し考えれば自明のように、それは連邦と植民世界、植民者と現住種族との間に立つ、矛盾した存在である。『引き潮のとき』は、その矛盾のうちに連邦から自己の世界を混乱に導く使命を与えられて赴任し、しかも司政官制度退潮の中でおのが何をし、どうあるべきかを追られなければならなかった男の物語というわけなのだ。社会と個人の関係に、透徹した視線を向け続ける著者のライフワーク。

第26回
(1995年)
         機神兵団
山田 正紀(著)   角川春樹事務所 (1999/11 発行)
【定価】 672円
昭和12年、上海。海軍陸戦隊の砲撃をものともせず、赤い光を明滅させながら機械のように進む銀白色の敵兵。それは中国軍でも欧米軍でもなかった。このとき初めて、人類は敵エイリアンと遭遇したのだ。真相を隠し極秘に対抗兵器を開発する列強。我が参謀本部も三体の"機神"を製造し、アマ相撲の横綱榊大作、パリに遊ぶ天才飛行士真澄公彦、美貌の名射手白蘭花の3名にこれを託す。機神兵団対エイリアン、今ここに未踏の戦史が刻まれる。

第25回
(1994年)
         終わりなき索敵―航空宇宙軍史
谷 甲州(著)   早川書房 (1996/11 発行)
【定価】 591円
2020年代、地球からの自由を求めて勃発した第一次惑星動乱を、航空宇宙軍は圧倒的な力で鎮圧した。それから11年後、射手座方向から太陽系にむかって急接近してくる物体があった。射手座重力波源と呼ばれるこの飛行物を観測するため、航空宇宙軍は人類初の外宇宙観測艦ユリシーズを探査に向かわせるが…乗員たちが見たのは、汎銀河連合により滅亡の道をたどる人類の姿だった。航空宇宙軍史最大のクライマックスが始まる。

第24回
(1993年)
         ヴィーナス・シティ
柾 悟郎(著)   早川書房 (1995/12 発行)
【定価】 630円
森口咲子、26歳、現在独身。職業は不良会社員。そんなあたしが、夜ごとコンピュータ・ネットワーク・ゲーム用の転換ルームをくぐり抜け、男性のボディを身にまとう―ジェンダーさえもが望みどおりとなる、コンピュータ・ネット上に構築されたヴァーチャル都市「ヴィーナス・シティ」が多発する暴力事件は国際的情報犯罪の布石だった。21世紀初頭、巨大ネットワーク国家となった日本を描いた第14回日本SF大賞及び第24回星雲賞受賞作。

第23回
(1992年)
        
菅 浩江(著)   徳間書店 (2001/01 発行)
【定価】 680円
ぼくの背中にあるふたつの瘤、それは出来そこないの翼のようだった―異形の遊女たちが、春をひさぐ"歓楽の街"メルルキサス。身ごもることが出来ないはずの"メルサスの女"から産まれた少年イェノムは、ただひとりの"街の子供"として育てられていた。彼の不満は十五になった今でも子供扱いされること…。ある日イェノムは、世界支配をもくろむトリネキシア商会の魔手からのがれて、この"螺旋の街"にやってきた少女、未来視をもつカレンシアと出会った―。夢幻と冒険に満ちた異世界ファンタジー。

第22回
(1991年)
        
大原 まり子(著)   早川書房 (1993/09 発行)
【定価】 756円
長期にわたるアディアプトロン機械帝国との闘いに終止符を打つべく、最終兵器が軍の施設内でひそかに研究・開発された。組み替え自在の特殊金属ユニットの骨組みに、バイオ技術で創り上げた細胞を肉付けした宇宙戦闘用生体メカニックのサンプルB群。そのうちの一機が意志を持ち、軍から脱走した。さまざまな形にメタモルフォーゼしながら逃亡の旅を続ける脱走者の運命は…。幻惑の未来を描く星雲賞受賞の本格SFの傑作。

第21回
(1990年)
        
夢枕 獏(著)   早川書房 (1995/04 発行)
【定価】 714円
あらゆるものを螺旋として捉え、それを集め求める螺旋蒐集家は、新宿のとあるビルに、現実には存在しない螺旋階段を幻視した。肺を病む岩手の詩人は、北上高地の斜面に、彼にしか見えない巨大なオウム貝の幻を見た。それぞれの螺旋にひきこまれたふたりは、混沌の中でおのれの修羅と対峙する…ベストセラー作家、夢枕獏が仏教の宇宙観をもとに進化と宇宙の謎を解き明かした空前絶後の物語。

第20回
(1989年)
        
堀 晃(著)   徳間書店 (1988/12 発行)
【定価】 1,365円
銀河を貫く、広大なレーザー光束。SF史上空前のスケールで迫る、壮大なスペースSF巨篇。あの「太陽風交点」から7年。SF大賞受賞作家・堀晃待望の長篇第一作。

第19回
(1988年)
        
田中 芳樹(著)   徳間書店 (1982/11 発行)
【定価】 764円
宇宙暦8世紀末──銀河帝国と自由惑星同盟とに分かれて長い抗争をくりひろげてきた人類の歴史は、ふたりの英雄の出現によって大きな転機を迎えようとしていた。帝国軍の若き天才・ラインハルト。そして同盟軍の不敗の将ヤン・ウェンリー。両者の対決の行方は……!? 男たちの熱き戦いを描く壮大なスペースロマン。

第18回
(1987年)
        
神林 長平(著)   早川書房 (1986/08 発行)
【定価】 714円
地上3万メートルの都市上空に浮かぶ直径137メートルのソロバン玉の形をしたスーパーコンピュータ―浮遊都市制御体。自動販売機からソフトクリームを買うのも、病院で診察を受けるのも、すべてこの都市制御体によって管理・運営されている。だが、神のごとき完璧とも思える都市制御体とコミュニケートできない人々がいた。人間たちには見えるが、都市制御体には見えない彼らは「幽霊」と呼ばれ、警察機構から追われる。都市制御体が支配する世界では、存在することが許されない「幽霊」なのだ―俊英が奔放な想像力で描き出す傑作SF!

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