第10回
(1998年)
         オルガニスト
山之口 洋(著)   新潮社 (1998/12 発行)
【定価】 1,680円
ドイツの音楽大学で教鞭をとるぼくに、一枚のディスクが持ち込まれた。ブエノスアイレスで活動するというそのオルガニストの演奏は、超絶的な技巧に溢れ、天才の出現を予感させたのだが…。最上の音楽を奏でつづけるために神に叛いた青年、そして哀切な終焉。バッハのオルガン曲の旋律とともに、音楽に魅入られし者の悦びと悲しみを描出する第10回ファンタジーノベル大賞受賞作。

第9回
(1997年)
         ベイスボイル・ブック
井村 恭一(著)   新潮社 (1997/12 発行)
【定価】 1,260円
謎の「海上委員会」が管理する南の島。「わたし」はそこで、前代未聞の奇妙な野球を観戦する仕事を引き受けた。現実と非現実が溶け合う新感覚ノベル。

第8回
(1996年)
        
該当作なし

第7回
(1995年)
        
該当作なし

第6回
(1994年)
         鉄塔
銀林 みのる(著)   新潮社 (1997/05 発行)
【定価】 500円
夏休みも半ばを過ぎたある日のこと。5年生の見晴は近所の鉄塔で番号札を見つける。その名は「武蔵野線75‐1」。新発見に胸を躍らせた見晴は、2歳下のアキラを誘い、武蔵野線を遡る。「オレたちは鉄塔を辿っていけば、絶対に秘密の原子力発電所まで行けるんだ」―未知の世界を探検する子供心のときめきを見事に描き出した新・冒険小説。

第6回
(1994年)
         バガージマヌパナス
池上 永一(著)   文藝春秋 (1998/12 発行)
【定価】 590円
「ワジワジーッ(不愉快だわ)」ガジュマルの樹の下で19歳の綾乃は呟く。神様のお告げで、ユタ(巫女)になれと命ぜられたのだ。困った彼女は86歳の大親友オージャーガンマーに相談するが…。あふれる方言、三線の音、沖縄の豊かな伝承を舞台に、儚い物語の幕が上がる。

第5回
(1993年)
         イラハイ
佐藤 哲也(著)   新潮社 (1996/09 発行)
【定価】 489円
崖の上と下に位置する二つの国の興亡に、婚礼の日にさらわれた花嫁を追う青年の冒険をからめて物語り、「笑い転げ、驚嘆した」と選考委員を絶賛させた斬新な天地創造譚。

第4回
(1992年)
        
該当作なし

第3回
(1991年)
         バルタザールの遍歴
佐藤 亜紀(著)   文藝春秋 (2001/06 発行)
【定価】 630円
「私の筆跡にやや乱れが見えるとしたら、それはバルタザールが左手で飲み、私が右手で書いているからだ」一つの肉体に共棲する双子、メルヒオールとバルタザール。高まるナチスの軍靴の音と爛熟を極める欧州文化の中、誘うように開かれる転落への道を、彼らは滅びゆく誇りを抱え彷徨い続ける。緻密な構成と優美な文体で鮮烈なデビューを遂げた第三回ファンタジーノベル大賞受賞作。

第2回
(1990年)
        
該当作なし

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